2009年12月18日

雪降る五重塔へ

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”雪は「もつ、もつ」と降りはじめ
「もっつ、もっつ」と地に積もる。天からの下されものなのである。”

印象的な書き出しで始まる、久木綾子さんの『禊の塔』
大雪の午後、五重塔へ行ってきました。

距離からすれば、いでは文化記念館から徒歩15分で行ける
国宝羽黒山五重塔。

冬の道のりは長くても
今しか見られないものが、あるんですよね。

五重塔までは除雪されています。
どうぞ足元と落雪に気をつけてお越しになってください。
その際には、長靴の用意をお忘れなく。


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参詣道の入り口、随神門(ずいしんもん)をくぐり
継子坂(ままこざか)を下っていきます。
一面の銀世界の中、すっくと伸びる杉が印象的ですね。

時折、枝に積もった雪が落ちて、粉雪を舞い散らせました。


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下り終わると、いくつもの社があります。
手前から豊玉姫神社、天神社、根裂神社。

神仏分離以前は、それぞれ旧観音堂、弘法大師堂、子安地蔵堂と呼ばれるお堂でした。


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赤く見えるのは、祓川神橋。
その下を流れるのが祓川です。

名の由来は、ここに入り禊をしたことから。
その源は湯殿山、月山の間より流れる清水で
羽黒権現の瑞垣(みずがき)の内と外を分ける境界です。

墨で描いたように白雪の中を流れる祓川。
水音だけ残して、雪は山内の音を奪っていきます。


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そして到着、羽黒山五重塔。

かつてここ一帯には、五重塔を中心に数々のお堂があり、
総称して宝塔山瀧水寺(ほうとうざんりゅうすいじ)と呼ばれていました。
五重塔はその本堂だったのです。

確かに、日本で一番禊を受けている塔なのでしょう。
雪の白を受けて、素木造りがいっそう引立ち
屋根の内側のラインなど実に美しいです。

凍てつく空気に、凛とした佇まいが伝わる
冬ならではの五重塔、今なら、ご覧いただけます。



posted by hagurokanko at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 観光
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