2009年11月19日

節綱づくり

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月山、鳥海山の雪化粧がきれいです。

羽黒では冬の松例祭に向け、いろんな準備が進んでいます。
その一つ、節綱づくりも始まりました。


「ふしづな」とは、松例祭(しょうれいさい)で用いられる綱のこと。

松例祭は、大晦日から元旦にかけ
羽黒山頂で行われる歳夜祭で、日本三大火祭りのひとつです。

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羽黒山の祭事中、最も重要なものとされます。

この祭りで、1,333束の草と綱で「ツツガ虫」に模した
大松明をつくるのですが、その「ツツガ虫」の骨格ともいえるのが
節綱です。

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これが「ツツガ虫」。
肋骨のように周囲に張り巡らされているのが節綱です。

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除災を祈願した後、節綱は切られて
山頂の人だかりに投げ込まれます。
これを奪い合うのは、綱が無病息災を呼ぶといわれるから。

この節綱をつくるのは、羽黒山麓手向集落の方々。
現在は五人で行っているそうです。

その一人、神林さんのお宅では
今日から節綱作りが始っていました。

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まず「藁をぶつ(叩いて柔らかくする)」作業に始まり
結って全長20m重さ50kgの節綱がつくられます。

神林さんの節綱づくりの始まりは
若い頃、四十歳も離れた集落の人に
やってみないかと声をかけられたからだそうです。

その人が師匠さんとなり、もう二十年近くかかわってきたとか。

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藁を継ぎ足し、束になった藁を捻り、よっていく。
よって手首ほどになった二本の綱を結っていく。
慣れた手つきで黙々と、淡々と作業は進みます。

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この作業を始めると冬を感じるという神林さん。

でも毎年、毎年続けてきたことだから
別に感慨深いことなんてないと笑います。

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以前はたくさんつくる人もいたっけの。

現在、この作業をしている方も、上は70歳を数えます。
神林さんはまだ若い方だそう。

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これ作らないと、松例祭されないけ。

はにかみながらそう言われました。
淡々とした仕事の中に、担い手の自負が滲むようです。
そんな方々の手で、祭りの準備が進んでいる羽黒。

20メートルの綱ができあがるまで
冬が深まっていきます。

posted by hagurokanko at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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