2009年11月11日

いにしえの羽黒山を辿るU その4

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いよいよ最終回!
いにしえの羽黒山を辿るU その4のレポートです。

前回お伝えしたのは吹越から荒澤寺の常火堂まででした。

その常火堂にいます臂切不動明王。
大日如来の化身とされる修験道の本尊です。

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常火堂の傍には独鈷清水(どっこしみず)があります。

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常火水ともいわれ、清らかなことで聞こえており
冬になると岩魚が集まって春を待つ
といわれたそうです。

そして荒澤寺から裏手の山に入ってゆけば
いよいよ野口に到着します。

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ここが今回の終点、野口!

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この開けた場所には、かつて茶屋があったそうです。
何とも気持ちいい場所!(写真ではあまり伝わらないかも?)

風の吹き抜けぐあいが心地よいです。
そのまま月山目指して上昇するんでしょうね。
そして人も、この道を踏みしめて登ったはず。

荒澤から野口までの道すがらには、かつて観音堂がありました。
祀られていたのは、十一面観音。観音さまです。

そこは月山への入り口であり、女性のための月山遥拝所でもありました。

平泉から落ちてきたある尼君が
後生菩提を弔うため参詣したともいわれています。

体がその先に行くことができないために
願いを放った場所なんですね。

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野口からは月山山麓が見渡せます。
この景色、おそらく数百年前とそれほど変わらないのではないでしょうか。

しかしこの旧参道を知る人はわずかです。

すでに幾筋もの道が、そこを通った人や、運ばれた物や
そこで育まれた文化と一緒に消えたのでしょう。

考えてみれば、気が遠くなります。

一本の道が、一体どれだけの記憶を宿しているのかと思うと。

古道を行くのは、土地の記憶のざわめきに
耳をすますことなのかもしれません。

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今回の歴史の旅先案内人、渡部幸さんはこういいました。

こうした催しを開くのは、文化を語りつないでゆきたいし
今度は参加した人がそれを誰かに伝えて欲しいからです、と。

古地図を片手に、出羽三山の歴史を訪ねる歴史探訪は
そんな気持ちのもとに、この一年間を無事終えることができました。

参加していただいた皆さん、どうもありがとうございました。

来年も開催の予定です!
どうぞ楽しみにしててください〜!



posted by hagurokanko at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 山伏・修験道
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