2009年10月22日

御本坊平・宝前院若王寺復元PJ終了しました。その二。

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活動の様子を山形新聞さんに掲載していただきました。
19日の朝刊20面をチェックしてみてください!

さて、その一の続きです。

今回は人と人・人と山のつながりの強さ
そしてそのつながりの羽黒らしさも感じた活動でした。

人と人のつながりを強く感じたのは参加者の皆さんからです。

芳しくない天気の中、集った参加者の中には
地元羽黒・市内をはじめとして、遠く仙台からも。
多く「出羽三山回峰行」に参加された皆さんでした。

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「三山回峰行」とは、古来の三山登拝を現代に再現する行で
毎秋、九月末に斎行されているものです。

今日では行を月山八合目から始めるのですが
これは羽黒山の麓から月山山頂をめざし、開祖所縁の秘所・拝所を
一歩一歩経巡る行で、初日は十二時間もの行程になります。

これを先達しているのがNPO法人蜂鼓山社中の星野・早坂両氏であり
活動する二人に応え、腰のくだける重労働をしに
遠方から駆けつけてくださったのでした。

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「羽黒に来るようになって八年経つ」というその仙台の人からは
山伏を通じた山と人との強い結びつきを感じます。


羽黒山の麓、手向生まれの蜂鼓山社中メンバーとなれば尚の事、
いってみれば羽黒山は「うちの庭」という感覚なんでしょうね。

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「庭」は今日もっぱら庭園の意味で使われますが
かつて神仏事が行われた場所、つまり神仏に通ずる空間でした。

つまりこのボランティア活動は、「庭」的な意味をもつ場所を
現代につくりだす、そういう活動なんだと思います。

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なぜこの活動の重要なのかというと、こう思います。
観光地として長く営んできた地域にとって
故郷が広く周知されるのは喜ばしいことです。

でもそのとき他方では別のことも起こっています。

ある土地の魅力を広く流通させるために
分かりいいところだけを抽出するのはマスメディアの性ですが
周知が進んだ結果、どの媒体をみても同じ紹介の仕方
同じ観光スポットが並べば、その土地のさまざまな顔は均質化されて
のっぺりしたものになっていく。

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抽出された部分だけで全体が代表され、その土地のイメージがつくられる一方で
マスに流通した「分かりいいところ」は分かりいい分すぐに飽きられてしまう。
観光地は観光地でつくられたイメージを提供し続けなければならない
ループに陥いり、抜け出せない。

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その土地にいながら、そこの「風味」とか「妙味」のようなものを外に置き
マスなイメージを再生産していく先に待つのは
空洞化した故郷の姿ではないでしょうか。

そして、そのような場所に観光したいと誰が思うのでしょう。

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むしろ今行きたい観光というのは
AとBとCのスポットを急いで回り、結局何を見たのか思い出せない
ものでなく、自分の関心とペースに沿ってじっくり、ゆっくり旅をして、
その地域と人との交流が、旅人の日常に潤いを与えたり
人生を豊かにする、そういう観光なのだと思うのです。

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このように考えると、「風味」や「妙味」こそ
その土地の生きた魅力であり、「庭」がもってた特別な気配であり
大切なものではないでしょうか。

土地の「手触り」、「匂い」、「風味」を大事にしながら
消費社会を生き抜いていくという至難の道を
さまざまな観光地は前にしているはずです。

だからこれを呼び覚まそうとする御本坊平・宝前院若王寺復元PJの
活動は重要だと思います。


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この一見ガテン系のボランティア活動は
一方であらたな観光スポットを整備しながら
他方、まるで山を親類の一人のような存在とする人々によって
維持されている、山と人との関係そのものだという気がします。


今後の活動も引き続き伴走していきます。
ご支援ください!


posted by hagurokanko at 14:42| Comment(2) | TrackBack(0) | イベント
この記事へのコメント
18日に石段マラソンに参加してきました。
そのとき,皆さんからご声援をいただき,ありがとうございました。
Posted by onoono at 2009年10月22日 22:12
コメントありがとうございます!

18日はお疲れ様でした!
御本坊PJのメンバーも
こちらこそ元気をいただいた〜
と申しております。

今度はこちらのPJにも
ぜひぜひ、ご参加ください!



Posted by hagurokanko at 2009年10月23日 09:45
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