2009年09月30日

山閉まい

シルバーウィークの出羽三山は大変な賑わいでした。
遠近からのご来山、まことにありがとうございました!

23日をもちまして、月山仏生池小屋・頂上小屋ともに
小屋閉まいをしました。

月山本宮は15日で閉山、湯殿山は11月3日までとなっております。

ところで、閉山といえば


あらためて考えてみると
神が山を下りる、ということなんですよね。

でも、、下りてどこへ向かうのでしょう?
疑問に思われませんか。


これを知るために紐解いてみたいのが
『三山雅集』という江戸時代(1710年)に著された書物です。


幸いなことに
國學院大學デジタルライブラリーにて
読むことができます。


gongenmori.jpg

権現森の頁に注目です。


  一名権現森ともいう 道より東の方に見ゆ
  これすなわち月山権現遊戯の森なり


遊戯(ゆげ)とは、「仏や菩薩が自由自在にふるまうこと」。
つまり権現森こそ、月山の神が(江戸期なので月山権現ですね)
山を下りる場所なのでした。


神(権現)は季節に応じて、山から里へ、里から山へと
移動するものだったのです。


では、今でいう「山開き・山閉まい」はいつだったのでしょう?
『三山雅集』はいいます。


  卯月三日 八月八日 二季の祭供別当執行参拝す
  初夏の三日御戸開きと号す 聖之院にして別当執行饗応す
  八月八日は経堂院にて右の饗応これあり
  むかしはこの森に月山御室の御戸を下せし儀式ありけるよし
  今にここに宮室の礎等残れり


つまり陽暦の4月3日が、月山の御戸開き=山開きで
9月8日が、御戸を権現森に下ろした=山閉まいだったのですね。
ここで、御戸開閉の儀式が別当や執行によって行われていました。


『三山雅集』が著された頃には、荒沢の地蔵堂で
行われるようになったのだそうです。


秋から春にかけて、月山権現の遊戯するこの権現森は
羽黒山の南麓、今の月山ビジターセンターや休暇村羽黒の
ほど近くにあります。



紅葉の深まるこの季節、近くに遊歩道や二夜の池がある
権現森に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。










posted by hagurokanko at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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