衆院選と重なった30日、いでは文化記念館にて
文化講演「山に神がいる」が開かれました。
ご参加いただき、まことにありがとうございました!
最初に講演いただいたのは
山本ひろ子和光大学教授の「身じろぐ梵天」。
現在、出羽三山歴史博物館では
「神々を招き祀る梵天展」が開催中ですが
梵天は湯殿山と深いかかわりをもつゆえ
丑年ご縁年の本年、主題として選ばれたのでした。
一方、山本先生は『御幣の動態学』(2000)という論文を著されています。
神社などの本殿に奉安される御幣。
それは神霊が乗りつき、移動する乗り物(乗鞍)である。
一見静かに見える祈りの場に
躍動感あふれる御幣を見ぬく論文でした。
今回、主題は梵天です。
羽黒では、主として秋峰の
「梵天投じ」で有名なそれは
男性の象徴と理解されています。
しかし立ち止まって考えてみれば
その理解はどのようにやってきたのでしょうか。
さらに、梵天がこれまでどのようなものと理解され
そもそもの成り立ちはいかなるものだったのでしょうか。
梵天はこういうもの、という通念や前提を問い直す
刺激的で示唆に満ちたお話でした。
続いて基調講演2
出羽三山神社里大先達、千葉県文化財保護協会評議員
對馬郁夫先生の「奥州参り―千葉県の信仰形態」。
こちらも、追ってアップいたします。