2009年08月16日

送り火と。

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8月13日の初夜(夜7時頃)、月山山頂の本宮で
紫燈祭(さいとうさい)が行われました。

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月山は祖霊がしずまる山です。
庄内地方では、人が死ぬと、そのたましいは肉体を離れ
平野に突出した丘のような小さな山にしずまり
しばらくして月山に登ると考えられていました。

紫燈祭では、初夜(夜7時頃)祖霊を祭るために火がたかれます。

かつては、この火を合図に
頂上から野口(一合目)までの道者小屋では次々と火がたかれ
それに続いて麓の家々はいっせいに門火をたきました。
祖霊を迎える「迎え火」を灯すのです。

火は、遠く隔てたものを近づけるはたらきがある、と
考えられていたのでしょう。

昼と夜が交じり合う初夜、炎によってこの世(里)と
あの世(月山)は結びつけられ、祖霊が里に還ります。

13日は昼間から激しい雨が降り続く一日。
水と火がせめぎあう中、灯された火は
風吹き荒れる闇にたちのぼりました。

生々しいほどのあの世の感覚が息づき
見えないものとともにある地域社会。

映画『おくりびと』がここ庄内で撮影されたのも
当地の風土が、そうさせたものといえるのかもしれません。





posted by hagurokanko at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 出羽三山
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